過去と未来、症状について思うこと

過去と未来、症状について思うこと

2019年04月23日(火)5:12 AM
 まもなく10連休ですね。普段は日本人とか国民とか意識していませんが、元号が変わるのは感慨深いものがあります。
 古事記は楽しく読めても、日本書紀はちょっと、ましてや淡々と過去の事実が書かれているのは冗長です(笑) 現在の土台になる歴史は、あらすじ、文学への変換、ある視点に都合よく解釈したものなどなど正確に知ることが難しいものですが、今回の改元は未来でどう解釈されるのか興味があります。
 
 人の体はご先祖様の暮らし、生まれてからの出来事、現在の生活などなどから出来ているので、共通する部分もたくさんありますが、違うところもあります。「〇〇病かも!」と思って調べても、全ての症状が当てはまらないことは多々あるし、載っていない症状がでていることもあるのはそのためです。
 症状は早くなくなってほしい、そう思うのは人情です。自分が思う通りの生活をしたい、昨日と同じようにできる自分でいたい、辛い症状さえ消えれば全て解決するはず、でも本当にそうでしょうか?頭と心で自覚する健康という概念以上に、普通なら無意識の細胞達は健やかに生きることに執着があると思います。体に巣くう細菌類(腸内細菌とか皮膚常在菌とか)も運命共同体なので、元気に生き続けるために協力していると思います。
 それでも病気になったり症状が出てくるのは、大きく分けて2つの理由だと思います。1つは危険を知らせるアラーム、もう1つはアラームの故障です。危険がないのに出続けている症状があるなら、止めればいいと思います。でも、何かの危険を知らせるためのアラームならどうでしょうか?

ティッシュ、ティッシュ!!

 クシャミも鼻水も、ばい菌を体に入れないために備わった防御機構です。発熱も同じく、ばい菌戦を有利に進める仕組みの1つです。痛みも食欲不振も、それ自体が悪いことではなく、そのような防御機構を働かせないといけなくなった状態が悪いのです。火災報知器は止めることが大切なのではなく、火事の元を探すためのものです。同じように、症状は抑えることより原因をつきとめることが大切だと思います。それが、故障による症状ではない限り。
 症状は、過去から現在に至るどこかに何らかの無理がかかっていることを教えてくれます。自分の力以上に強いばい菌に侵入されたとか、少しずつたまった疲労が限界を超えたなど、症状は体が壊れきってしまう前に異常を教えてくれるアラームなのだと思います。
 
 そう言えば去年(2018年)の11月、乙武洋匡(おとたけ ひろただ)さんが義足で歩いたニュースがありました。7.3メートル!40年近く「歩く」という概念を体が知らない状態に加え、転んでも手がつけない乙武さんにとっては恐怖も大きかったことと思います。科学の進歩は本当に凄い!体の一部に代わるものができる未来は希望でもあり、辛い訓練が義務のようになる不安もあります。でも、リハビリをVR(仮想現実技術)ゲームで楽しくする試みも広がっているらしいので、訓練は辛いものという概念自体無くなっているかもしれません。
 未来から令和を振り返った時、いい時代と思えるように日々愚鈍に頑張りたいです。微力ながらも。そのためにも、まずは健康でなくっちゃ!
 病気のことから健康を維持まで、東洋医学は昔から病の元を見極めることに長けています。お体のことで気になることがありましたら、お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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