2020年01月14日(火)6:04 AM
静岡新聞夕刊に「高齢者は生きる図書館」というコラムがあります。
1月8日のコラムにアルツハイマー型認知症を発症した90代の女性の事が書かれていました。普段は認知症の影響で会話もうまくできなかったこの方は、みそ造りに関しては何度も何度も完璧にかつ軽快に話すことができたと。このコラムでおきらくが素敵だなと思った箇所が2つありました。
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一つ目は「何度も何度も言うから、しっかりと覚えておくんだよ」というメッセージがあるような気がした、という部分。もう一つは、高齢者は後世に物事を伝承するのが大切な役目だといわれています、という部分。
大昔から、同じ話を飽きずに繰り返してくれる祖父母はある種語り部としての役割があったのかもしれないと思いました。今のように紙やメモリーがなかった時代には、経験豊富な祖父母は先祖代々の知識を伝える貴重な存在だったのかもしれません。
ヒトの進化の要因の中に「おばあちゃん仮説」なるものがあります。
生物の最も重要な役割は遺伝子を次世代に伝えることです。なので、遺伝子を伝える役目が終わると死を迎えるのが動物の一般的な一生になります。
例えばサケは故郷の河を遡って産卵するとそこで死を迎えます。遺伝子的にヒトに最も近いチンパンジーは50年程生きるそうですが、40歳台で閉経するとすぐに死を迎えるそうです。
ところが、ヒトの場合は生殖年齢を終えても元気で数十年過ごします。
ここで登場するのが「おばあちゃん仮説」です。ヒトが誕生した頃、お腹が減ったら
狩るか採取するかのいずれかです。獲物を追って、あるいは木の実や果物を取りに長距離を移動する必要があったでしょう。
そんな生活をしようと思ったら、チンパンジーみたいに子供が大きくなるまでずっと体にぶら下げて歩くわけにはいきません。そこで子育てを助ける貴重なメンバーになるのが祖父母というわけです。祖父母が子供の面倒を見てくれれば、お母さんも食料調達に参加できます。その上祖父母は経験を積んでおり、それを伝えられた親世代は食料調達能力をアップさせていたことでしょう。当時食料を調達する能力・人手は家族の生死を決定する重要な要素だったと思います。繁殖期を過ぎても長生きする遺伝子を持った家族が存続上有利になり、そして今のヒトのようになったという事でしょう。
みんなで子育て!!
昭和後期以降、世帯の60%を占める
核家族(夫婦のみ・夫婦と未婚の子・ひとり親と未婚の子、の世帯)家庭では、子育てはお母さん中心に頑張らざるを得ない状況でした。お母さんが無理するとその家庭全体がしんどくなると思います。本当の祖父母でなくても、周囲がもっと支援できるような社会になると良いなぁと思います。例えば、熊本でなにやら
素敵なセミナーをやったみたいです。そして、お母さんが元気で幸せ一杯の家庭が出来ますよ~に!!
子育てへの参加が少なくなったバアバ・ジイジには、趣味にいそしんだり、新しいことにチャレンジしたり、いつまでも元気に過ごして頂きたいと思います。ピンピンコロリを目指して、色々お手伝いさせて頂けることもあると思いますので、是非お近くの
はりきゅう(鍼灸)院に
おきらくにお問い合わせください。もちろん頑張っているお母さん、お父さんも是非どうぞ。
因みにおきらくも可愛い愛孫娘ともっと遊びたいのですが、離れて暮らしているのでたまぁにしか遊べません。転勤が多く今は千葉にいますが、来春からは京都だと昨日連絡がありました(更に遠くなった(;_;))。おきらくの親爺も御袋もおきらくの愛娘と沢山遊びたかったんだろうなぁ。もっと頻繁に愛娘を連れて行けば良かったと、両親が他界して何年も経った今になってそんなことを考えたりします。
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武術の稽古と豚カツが大好きです。
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鍼灸治療中。乙巳年。
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