2020年06月16日(火)6:07 AM
まもなく夏至。ますます暑くなってきました。寒い時は血圧が上がり気味で気にされる方もおられると思います。逆に暑い時はどうでしょう?多分殆ど気にしないのではないかと思います。
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暑い時は寒い時と逆で血圧が下がりやすくなります。というのも体温を下げるために血管が広がるのと、汗を沢山かいて血液量が少なくなると血液の圧力が低下するからです。
血圧は脳の位置が心臓より上にある程高くなります。例えば首の長いキリンの場合、上(収縮時血圧)が250㎜Hg程度、下(拡張時血圧)が200㎜Hg程度もあります。ヒトの至適血圧(してきけつあつ、正常な範囲内の低めの血圧)は上120mmHg以下、下80mmHg以下なので、キリンの血圧が如何に高いか分かります。
脳に血液を押し上げるためには血圧はある程度高い必要があります。
血圧が低いという事は脳に血液を送る力が弱いという事なので、めまい、立ちくらみ、ふらつき等が出やすくなります。もちろん全身に血液を送る力も弱いため、体がだるい、ばてやすい、疲れが取れないなどの症状が出る事もあります。
明らかな原因がない本態性低血圧や、他の病気が原因の低血圧もあるので、続くようなら受診しておくのが安心です。因みに収縮時血圧が100mmHg以下が低血圧の目安になります。
めまい、立ちくらみ、ふらつき等は失神や転倒につながる場合もあります。不安がある場合は、布団から出る時や長い時間座っていた後に立ち上がる時、急に動き出さず、少し足首を回したりストレッチしてからにすると安心です。食後は血液が胃腸に集まるので、血圧が下がりがちです。昔から「親が死んでも食休み」と言いますが、食後は30分から1時間程度は食休みをするのが良さそうです。
滑るように歩けるよ
低血圧の症状を改善するには、やはり養生三本柱が大事です。
一つ目は筋肉を強くすること。そのためにはまず運動。有酸素運動と筋トレの両方するのが良いと思います。特にふくらはぎは第二の心臓とまで言われるほど血流改善に関係します。「歩く事は人間にとって最良の薬である」と医学の祖ヒポクラテスが言ったとか。普通の速さで歩くのに加えて、少々息が切れる程度の早歩きを取り入れるのが効果的だそうです。
二つ目は食事。筋肉を強くするには筋肉の材料も必要です。特に豆、卵、魚介類、肉、乳製品などタンパク質は大事です。豆の中でも大豆・ひよこ豆はとても美味しくおすすめです。特に大豆は煮ものなどの料理だけでなく味噌、醤油、納豆など日本食の要(かなめ)となる優れた食材です。また大豆から作った、豆腐やおからなど、料理の幅を広げてくれるとてもパワフルな食材です。
三つ目は休息。しっかり体を動かしました。食事も美味しく頂きました。そしたら体を変えるために十分に休息を取ります。これから夜も暑くなる季節です。25°くらいが睡眠に適した室温らしいので、エアコンを上手く使いたいものです。寝冷えしないように掛布団を忘れずに。
血圧、血圧というと数値が気になるかもしれませんが、数値はあくまでも平均的は範囲。捕らわれ過ぎもどうかと思います。数値はあくまでも目安なので、日ごろから体調に気を配る習慣をつけたいものです。
とは言え血圧が気になる方は、色々お手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くの
はりきゅう(鍼灸)院に
おきらくにお問い合わせください。
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