2020年08月04日(火)5:43 AM
静岡県では8月1日にようやく
梅雨明けが発表されました。暦の上では立秋とはいえ、暑さはこれからが本番ですね。
これだけ暑いと汗はだくだく流れる一方、尿の量が減ったりしていませんか?尿量が減るこの時期は尿路結石が要注意です。結石の出来る位置によって、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と呼びます。
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日本人男性の10.6人に1人、女性の24.4人に1人が一生の間に1度はかかる比較的ポピュラーな病気です。特に働き盛りの男性や閉経後の女性に多く見られます。
結石は三大激痛(尿路結石、胆石、膵炎、群発頭痛、痛風、虫垂炎、心筋梗塞、くも膜下出血、三叉神経痛等の中のいずれか3つ)の組み合わせの中に必ず登場する病気です。症状は疝痛発作(突然に生じる激しい痛み)と血尿が典型的なものです。結石が出来る場所によって発熱、頻尿、残尿感、排尿痛、腰部の鈍痛等の症状も出ます。
結石には構成成分の違いでシュウ酸カルシウム結石、リン酸カルシウム結石、尿酸結石、そしてこれらが混在するものなどがあります。
結石が出来る原因には内分泌・代謝異常、尿路感染、尿路が狭いなどの病気や器質によるものもあれば、飲水不足、食事の内容、長期臥床等が原因の事もあります。
飲水や食事は意識して変える事が出来るので、少しずつ変えて行く事でリスクを減らす事が出来ます。
飲水が不足すると体液量が減少し、尿が濃縮されます。すると結石成分の濃度が上がり結石が出来やすくなります。普段より尿量が少ない、トイレの回数が少ない、尿の色が濃い等が目安になります。汗を沢山かくこれからの時期は、意識して飲水のタイミングを多くするよう心掛けたいものです。また小さな結石なら尿と一緒に排出されるため、尿量を増やす事は重要です。
汗をかいたら水分補給
またホウレンソウ、タケノコ、コーヒー、紅茶、お茶(特に玉露・抹茶・煎茶)、ココア、チョコレート、ココアなど結石の元になるシュウ酸を多く含む食品を取り過ぎないように気を付けたいです。
シュウ酸は水溶性なので、ホウレンソウを調理する時は3分間茹でれば大体半分に減らせるようです。またカルシウムを同時に摂ると腸内でカルシウムと結びつくシュウ酸が増えるので、シュウ酸カルシウムが尿ではなく便に排出され、結石のリスクが減るそうです。しらす干しや大豆等カルシウムを多く含む食品を一緒に摂るように工夫したいです。
肥満、糖尿病、高血圧等の個々の生活習慣病のみならず、メタボリックシンドロームの患者にも結石が多い事が研究の結果分かっているそうなので、食事や生活習慣を見直す事が重要です。
近く8月9日は
はり(8)きゅう(9)マッサージの日だそうです。体質や体調の事なら色々お手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くの
はりきゅう(鍼灸)院に
おきらくにお問い合わせください。
尿路結石で苦しい時は、
はりきゅう(鍼灸)が良いのですが、お家でするなら指圧か按摩。ツボは
志室や
腎兪。その場所はお臍の裏付近の高さで、背骨とその外側左右に手のひらの幅程の間に2つのツボが並んでいます。指先を下に向け、背骨際に小指を当てて、熱感が出るまで上下に反復して両方の手のひら全体で擦ります。その付近に痛みがあればそこを親指で押すのも良いでしょう。ほかにもお家で出来る事は色々あるので、
ココを参考にして下さい。
因みに体の中の石と言えば、尿路結石以外に胆石(肝内結石、胆嚢結石、総胆管結石)、唾石、膵石、静脈結石、扁桃結石、胃石、歯石、耳石、石頭など色々あります。この中で耳石は平衡感覚のために必要な石です。石頭は病気ではありませんが、無ければ無いに越した事はありません。生活習慣の見直しでリスクを下げる事が出来るものもあります。日頃からの養生が肝腎です。
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