2020年08月11日(火)5:56 AM
真夏日が続きますね。冷房を強くし過ぎて体を冷やしていないですか?体が冷えて治る力が落ちると膀胱炎になる事があります。
排尿痛がある、トイレが近い、残尿感がある、夜中にトイレに何度も行く、尿に血が混じる、等の症状は膀胱炎の可能性が高いですが、背後に
隠れた病気もあるので注意が必要です。それにしても膀胱炎はどうすれば予防出来るでしょう?効果のあるツボはどこでしょう?
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排尿時に痛みがあるケースで最も多いのは膀胱炎です。尿道からばい菌が侵入する事で発症します。男性より女性に多いのですが、それは女性の尿道が短く感染の危険性が高いからです。膀胱炎以外では尿道結石等の病気もありえます。
トイレが近いのも膀胱炎の特徴です。尿路感染が起きると膀胱の知覚神経が刺激されて尿意を感じやすくなります。過活動膀胱、脳・脊髄の病気で膀胱のコントロールが出来ない、前立腺肥大症や膀胱・尿道の悪性腫瘍等の病気もありえます。
残尿がないのに残尿感があるのは膀胱や尿道の知覚異常が原因です。女性の場合は膀胱炎によるものが典型例ですが、炎症がないのに残尿感がある代表的な病気は男性の慢性前立腺炎です。実際に残尿がある場合は、前立腺肥大症や膀胱収縮障害の可能性があります。
夜中にトイレに何度も行くのは夜間多尿、膀胱容量の減少、睡眠障害などが原因です。多尿の原因は糖尿病、水分の取り過ぎ等がありますが、特に夜間多尿の原因は高血圧、うっ血性心不全、腎機能の障害等が考えられます。膀胱容量の減少は過活動膀胱や膀胱炎などで膀胱が過敏になり少しの尿しか貯められなくなるためです。睡眠障害があると、眠りが浅く目が覚める毎に気になってトイレに行く事になります。
尿に血が混じると言っても目で見て分かる位の出血はかなり重要な病気のサインです。通常は健康診断の尿検査で尿潜血陽性の判定で初めて分かります。原因には悪性腫瘍、結石、膀胱炎、腎臓の障害等様々なものがあります。
いずれの病気も生活に支障が出るので、早めに受診したいです。
感染による膀胱炎であれば、病院で処方される抗生物質を決められた回数分きっちり服用すれば良くなります。
膀胱炎を予防するのは、先ずトイレを我慢しない事です。そして水分を多めにとって、膀胱・尿道からばい菌を外に出してしまいましょう。勿論、陰部を清潔に保つのも重要です。
そして膀胱炎に限らずどんな病気でも大切なのは、体の治る力を落とさないようにする事です。偏食、睡眠不足、運動不足、ストレス、過労、過激な運動・ダイエット等は治る力を下げてしまいます。体を冷やさない事も大事です。そして何より養生三本柱(質の良い休息、十分な栄養、適度な運動)で、治る力を高めておきたいものです。
中極
そのためにはお家でのお
きゅう(灸)タイムを取り入れるのも良いと思います。
膀胱の機能を高めるお勧めのツボは以前ご紹介した
中極。中極(
オレンジ色の■)は、お腹と足の境目にある恥骨という骨(
灰色の■)からおへそ(
赤色の●)の真ん中に向かって親指の横幅1つ分上にいった場所にあります。
三陰交へのお
きゅう(灸)も腎の機能を高めるのに良いツボです。睡眠の質を良くするには踵の真ん中にあるツボ、
失眠へのお
きゅう(灸)も効果が高いです。
ご自分の体質や体調に合うツボを知りたい方は、色々お手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くの
はりきゅう(鍼灸)院に
おきらくにお問い合わせください。
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