2021年05月18日(火)6:21 AM
時々、脚に針を刺すような痛みが走る事があります。でも精々数秒~十数秒で痛みが消えてしまい、原因追求に至りません。
突然の痛みと言えば痛風が有名ですが、よく似た症状の病気で偽痛風というのがあります。
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痛風は、血中の尿酸値が高くなり、関節内に長い針状の尿酸結晶が出来る事で生じる関節炎の痛みです。中年男性に多く、足の親指に出る事が多いです。
それに対して、リウマチ等の関節疾患や痛風の既往がなく、関節が急に腫れ、強い痛みがある場合は
偽痛風かもしれません。偽痛風は高齢者に多く、やや女性に多いようです。
偽痛風は膝関節に多く、手関節、肩関節、足関節等全身の色々な関節にも発生します。偽痛風は尿酸結晶以外の結晶、主にピロリン酸カルシウムが関節内に沈着しておきる炎症です。強い痛み以外に、患部関節の腫れ、発赤等の症状があります。
痛風は食事、アルコールが大きく影響するので養生次第で予防出来ますが、偽痛風の場合は血液検査等でも異常が出ない事が多く、生活習慣に気を付けたり、予防する方法は無いようです。ピロリン酸カルシウムが沈着する原因が不明であり、薬で結晶を取り除く事も出来ないので、これといった治療法はなく、痛みを和らげる対症療法が主となります。幸いな事に、あまり酷くなったり、頻繁には繰り返さないので、炎症が治まれば安心です。ただ症状が化膿性関節炎、痛風、リウマチ等と似ているので痛みが続くようなら早めに受診したいものです。
偽痛風が高齢者に多いのは、ピロリン酸を分解する肝臓の機能が低下し、血中のカルシウムと結合して出来たピロリン酸カルシウムが沈着するからだそうです。
であれば肝機能を低下させないように、養生が欠かせません。
親指美味しいっ!!
養生のことなら色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。
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