2021年06月29日(火)5:54 AM
先日柿田川献血センターで献血して来ました。おきらく65回目の献血でした。
献血すると2日後には血液検査の結果をWebで見る事が出来ます。
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おきらくの場合、ALB(アルブミン)が4.1g/dLと基準値の4.0~5.1g/dLの下ギリギリだったのが気になりました。
ALBは血液中の血漿という液体成分に溶け込んでいるタンパク質の一つで、血漿タンパク質の60%~70%を占めています。
ALBは肝臓で作られていて、食欲不振や栄養不足、がんや肝硬変等で合成される量が減少してしまいます。ネフローゼ症候群ではALBが尿中に漏れ、タンパク漏出性胃腸炎では消化管に漏れるので、血漿中のALBは低下します。
ALBは体の中で主に2つの働きをしています。
1つ目は血管内の水分を維持し、血液を正常に循環させる働きです。ALBが低くなり過ぎると血管内に水分を維持できなくなり、血管外の組織に水が移動し浮腫みとなります。
2つ目は物質を運搬する働きです。ALBは色々な物質と結合する力が強く、カルシウムや亜鉛、銅等の微量元素、脂肪酸、ホルモン、薬等と結合し、体が必要としている場所に運びます。ALBが低下して体が必要としている場所に届かなくなると、代謝や内分泌のバランスが乱れ、全身の不調に繋がります。
ALBの低下が病気に起因するものは、先ずその原因疾患の治療を行う必要があります。
原因が低栄養の場合は食事内容の見直しが必要です。ALBを増やすには良質なタンパク質を摂る必要があります。タンパク質は20種類のアミノ酸の組み合わせで出来ていますが、その内の9種類は体内で合成出来ない必須アミノ酸といい、食事から摂取する必要があります。良質なタンパク質というのは、必須アミノ酸がバランス良く含まれている食品で、卵、肉類、魚介類、大豆製品等です。
必要なタンパク質の量は性別、年齢に依って異なるので、詳しくは
日本人の食事摂取基準(2020年版)を参考に、成年男性は1日凡そ60~65g、成年女性は1日凡そ50~55gのタンパク質摂取が推奨されています。
2個で14g!!
なお、肉を60g食べればタンパク質を60g摂ったという事にはならないので、詳しくは食品成分データベースで検索する必要がありますが、ざっくりと肉・魚は重さの30%、納豆は重さの16%、卵は1個で7gがタンパク質と見積もれば良いと思います。
どうも消化力が弱い気がすると言う方は、色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。
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