2022年12月20日(火)6:38 AM
脱水と言えば、夏・熱中症という具合に立て続けにキーワードが出て来ると思います。
明日から
冬至という寒いこの時期に何で脱水の話題?と思う方も多いかもしれません。実は、冬は意識せず脱水している可能性が高いのです。そして脱水が進むと重篤な状態につながる可能性があるので要注意です。
折りたたむ
成人男性の体重の約60%、成人女性や65歳以上の高齢者では約50%が体液(血液・リンパ液・間質液の細胞外液と細胞内液)、つまり水分です。体液は酸素や栄養分を組織に運搬したり、老廃物を腎臓から尿として排出したり、体温上昇時には汗となって体温を一定に保つ等、大事な役割を持っています。そのため、適切な量の体液を保持するのは健康にとって大変重要な事になります。
夏は大汗をかいて脱水状態になり、熱中症になるというのは直ぐに納得がいくと思います。しかし、実は冬も脱水になりやすい季節なのです。
冬はただでさえ空気が乾燥している上、エアコン等を使う事で部屋の湿度は更に下がります。そのため、
不感蒸泄といって、皮膚や呼気から意識せずに失う水分が多くなります。また、汗が流れないため、水分を失っている感覚がなく、
水分摂取が少なくなり、体の中の水分が不足する事になります。
元々体液量の少ない高齢者は食事量や飲水量が少なくなる上に、湿度低下による不感蒸泄が増える事で慢性的な脱水状態になっています。
それに加えて感染症等で発熱、下痢、嘔吐、出血で大量の体液を失うと脱水症になります。
体重減少が普段の体重の1%~2%であれば軽度、3~9%なら中度、10%以上なら重度の脱水症です。
軽度の脱水症は喉の渇きや尿量の減少があります。軽い下痢や嘔吐、微熱が出る事もあります。
中度の脱水症だと全身倦怠感や頭痛、嘔吐、めまい、血圧低下等があります。
重度の脱水症だと心臓・腎臓・呼吸器不全が生じ、死に至る事さえあります。
おきらくは大体60kgなので、1%だと600g。大きめのペットボトル1本分の脱水でも既に軽度の脱水症という事になります。おきらくはよく唾が喉に引っ掛かって咳をしますが、唾が減る事によって口の中が汚れ誤嚥性肺炎を起こす事になるかもしれません。またあまり良くない便通が悪くなって酷い便秘になるかもしれません。あるいはめまいで転倒して骨折するかもしれません。
たかが脱水、されど脱水です。
どんな病気も予防にまさる事はありません。こうした症状を感じる前に、
定期的に水分補給したいものです。
お水飲んでねッ!!
最近喉がよく渇くなという方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、強い体になるお手伝いをさせて頂きます。
この記事に関連するブログ
熱中症、冷やすのは表面、お腹は冷やさないでね
スイカの名産地♪ 脱水予防、夏ばて防止
脱水 ~1時間に100mlの休憩タイム~
この記事を書いた人
Koji Wakio(
おきらく)
おきらく極楽にて
鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(
極楽)
おきらく極楽にて
鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
予約ご希望のお客様はこちら
静岡県三島市大宮町2-16-19
055-943-5547(ゼロゴーゴー キューシテミルナラ ココヨンナ)
« 歯周病と唾液 | 脱水症が進むと発生する危険な病気 »