2023年01月10日(火)11:55 AM
明けましておめでとうございます。
本年も元気になるためのお手伝いを精一杯させて頂きますので、宜しくお願い致します。
空気が冷たくて乾燥しているこの時期、風邪やインフルエンザが流行ります。誤嚥性肺炎もこの時期に多い病気です。今回はその辺りを話題にしたいと思います。
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何故この時期に風邪やインフルエンザが流行りやすいのでしょうか?また誤嚥性肺炎がこの時期に多い理由は何でしょうか?
空気中には見えないけれど色々な病原体が含まれています。そんな空気を吸い込む度に病気になっていたのでは体が持ちません。でも、大丈夫。ヒトの体には病原体に対する2つの防衛機能があります。それはバリア機能と、皆さんご存知の免疫機能です。
バリア機能というのは真っ先に働く防衛機能です。特に気道にある線毛は鼻や口から入り込む病原体等の異物を体内に入れないように働く最前線です。鼻や口から肺までの気道は粘液と線毛で覆われています。粘液に捉えられた病原体は線毛の働きによって運搬され、咳や痰などとなって排除されたり、唾液と一緒に飲み込まれ強酸である胃液で分解されます。
この線毛の働きを保つには適切な湿度が必要です。粘液が減少したり粘度が上がると、病原体を排除する機能が低下してしまいます。そのため、空気が乾燥したこの時期は風邪やインフルエンザが流行りやすいのです。
線毛の元気度をアップさせるのは適度な水分摂取、栄養を十分に取り、口が渇く口呼吸はやめて鼻呼吸をする。睡眠時マスクも有効です。
2021年の日本人の死因6位の誤嚥性肺炎が乾燥シーズンに多いというのも気になります。
通常、唾液は1日に1,000ml~1,500ml分泌されますが、加齢と共に減少していくそうです。空気が乾燥するに伴って
唾液が少なくなると、口中の病原菌を洗い流せなくなり、肺に誤嚥すると、誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。
そのためにも水分摂取と口腔ケアが大事です。
誤嚥性肺炎は高齢者に多いイメージがありますが、50歳以上から発症する人が増加するそうです。
誤嚥は食事の時だけではなく、睡眠中にも発生しているので要注意です。勿論誤嚥したからと言って必ず肺炎を発症する訳ではありません。先に取り上げた気道の防衛機能がしっかり働いていれば、感染を防げる可能性大です。
唾液が減る原因は薬の副作用(抗うつ剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤等)、糖尿病、シェーグレン症候群、加齢、ストレス、口呼吸等があります。適度に水分摂取をしたり、ストレスを避けたり、ストレスに強い体になったり、口呼吸を止めて鼻呼吸にしたり、自分で出来る事もあるので、是非唾液を減らさない工夫したいと思います。
お水飲んでねッ!!
最近むせ込みが多くて不安という方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、健康な体になるお手伝いをさせて頂きます。
冬休みも明けてそろそろ1週間。既に頑張り過ぎて疲れている方もおられると思います。新年早々頑張り過ぎないよう、程々のスタートで今年も健康にお過ごし下さい。
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