2023年01月17日(火)6:38 AM
毎日ホントに寒い日が続きます。インフルエンザや新型コロナの感染も嫌ですが、寒い時期に多くなる血栓症も心配です。
暦の上では明々後日1月20日から
大寒で、一年で最も寒い時期です。そして同じ日、
「血栓予防の日」として、日本ナットウキナーゼ協会が記念日登録し、啓蒙しています。
折りたたむ
血栓というのは、血管内で血液が固まって出来た血の塊の事です。その塊が血管を塞いで、その先に血液がいかなくなる事で生じる病気の事を血栓症と呼びます。
血栓症の原因は大きく分けて3種類あります。
-
- 高血圧、高血糖、脂質異常、肥満などの生活習慣病を背景に起きた動脈硬化が原因です。
血管内に出来たプラークが破れて血栓になり血管を塞ぐと、その先の血流が途切れて壊死してしまいます。これがいわゆる梗塞です。冠状動脈に起きると心筋梗塞、脳の動脈で起きると脳梗塞になります。
- 60歳以降の10%以上で発生するといわれる心房細動によって血流が乱れ、血栓が生じやすくなります。
その血栓が脳動脈に飛ぶと脳梗塞になります。これを心原性脳梗塞と呼びますが、心房内で出来る血栓は血管内で出来る血栓よりも大きくなる傾向があるため、動脈硬化による脳梗塞よりも重症化しやすいそうです。
- 生活習慣や年齢に関係なく生じる血栓で、いわゆるロングフライト症候群を起こします。
長時間座りっぱなしでいたり、水分が不足した時に下肢の血流が悪くなり、下肢の深部静脈に血栓ができる深部静脈血栓症と、肺動脈に飛んで肺塞栓症を併せ持ったものです。
これらの血栓の中で冬に多いのが動脈硬化が原因の血栓症です。
冬は暖かく暖房されている部屋から室温の低いトイレや風呂場に入った時に、血管が細くなって血圧が上がります。また汗をかかないため、夏場程水分摂取が進まず体内は脱水状態に近くなっています。更に血管内膜が破れやすくなっているため、非常に血栓が出来やすくなっています。
では、動脈硬化が原因の血栓症を防ぐために何が出来るでしょうか?
高血圧、高血糖、脂質異常、肥満が原因なので、生活習慣を見直す事が重要です。規則正しい睡眠、栄養バランスの取れた腹八分目の食事と、適度な運動。行き着く先はいつも養生に行き着きます。ただ、養生養生と言っても長続きしないと意味ありません。
例えば、適度な運動にジョギングを選んだとして、ついついムキになって始めると、それこそ三日坊主で終わってしまいます。始める時は電柱を目安にして、最初の電柱まではウォーキング、2番目の電柱までは
スロージョギング、3番目の電柱まではウォーキング、4番目の電柱まではスロージョギングで終わりにする。段々と電柱の数を増やして、最終的には30分程度出来るようになればかなり良い感じに変われるのではないかと思います。
勿論ジョギングではなく
インターバル速歩でも構いません。
おきらくのお勧めは室内でも出来る
スクワットです。
コロナ対策も緩和の方向で検討されているようですが、まだまだリモートワークを継続する企業も多いと思います。自宅で座りっぱなしにならないよう、軽くても良いから運動を継続したいものです。
わたし、寒くないよッ!!
運動したいのは山々だけど、体がだるくて、重いという方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、健康な体になるお手伝いをさせて頂きます。
この記事に関連するブログ
脱水症が進むと発生する危険な病気
寒いのに脱水?
心房細動週間
週2の筋トレで死亡リスク低減
足が冷えて困ります
No pain , no gain
脱水 ~1時間に100mlの休憩タイム~
この記事を書いた人
Koji Wakio(
おきらく)
おきらく極楽にて
鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(
極楽)
おきらく極楽にて
鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
予約ご希望のお客様はこちら
静岡県三島市大宮町2-16-19
055-943-5547(ゼロゴーゴー キューシテミルナラ ココヨンナ)
« 空気の乾燥と病気 | 車に酔ったら? »