折りたたむ
さて、乗り物酔いはどうして起きるのでしょう?
ヒトには意識しないでも姿勢を保つ平衡機能があります。乗り物が動いている間、スピードアップ・ダウン、上下・左右、回転等の刺激が内耳に入ると、その情報が脳へ送られます。
また窓から見える景色の動きや、揺れや振動等体で感じ取る情報もあります。
こうした変化に殆ど意識しないでも倒れないで済むのはこの平衡機能のおかげです。
ところが、これらの情報にずれが生じたり、慣れない刺激が連続すると脳が混乱します。すると体の状態を自動的に調整している自律神経の機能も混乱し、生あくび、冷や汗、手足の冷感、吐き気を起こし、更には吐く等の乗り物酔い症状が出てしまいます。
一般的に乗り物酔いは子供に多く、4歳前後から症状が現れ、小学校高学年から中学でピークに達します。この年代以降徐々に減少し、20歳過ぎると更に少なくなります。実は平衡機能は4歳頃から12歳頃に掛けて成長するのだそうです。平衡機能がまだ充分に成長しきっていない時期なので、車の揺れや速度に過敏に反応しやすいのです。
0歳~3歳頃の子供はまだ平衡機能の発達が始まっていないため、外部からの刺激にあまり反応せず、結果乗り物酔いをしないのだそうです。
但し、大人は乗り物酔いにならないと言うわけではありません。40~50歳頃から再び乗り物酔いになる人が増えるそうです。
また大人の乗り物酔いを招く病気としては、内耳や脳の障害が考えられます。内耳の問題なら、メニエール病や突発性難聴、脳の問題なら脳出血等、低血圧、喘息、アレルギー性鼻炎等も乗り物酔いになりやすいようです。頻繁に乗り物酔いするようなら一度受診したいものです。
酔いやすさはその日の体調にも依るようで、睡眠不足や空腹等の要因に加えて、急発進・急停止、車の中での読書等が重なると、相当な確率で酔う事になるそうです。
車酔いの対処方法ですが、初期症状である生あくび、冷や汗、手足の冷感が出たら直ぐに以下の対応をしたいものです。
- 車を止めて外で休憩する
車を止める事が出来ない場合
- 窓を開けて換気する
- 着ている衣類を緩める
- 遠くを見る
- 歌ったりして気を紛らわせる
- 車中でゲームや読書は止めて前方を見る
- リクライニングを倒して頭が揺れるのを防ぐ
- 吐き気がある時は無理せず吐く
- 酔止め薬を飲む
因みに、おきらくは乗り物酔はしないのですが、弟は乗り物に弱かったです。小さい頃、何かの教室に兄弟で通わされていたのですが、その教室の遠足の時の事です。バスに揺られて気持ち悪くなった弟が吐いてしまいました。おきらくはそれが恥ずかしくて、「この人吐いてはります」と、思わず他人のフリをしてしまいました。卑怯な兄だった事を思い出してしまいました。
凪いでるうちに
あ、そうそう。6年前におきらくの両親の遺骨を散骨した時、おきらくの弟夫婦、おきらくの子供達は酔うのが嫌だというので、セイリンのパイオネックスを内関のツボに貼ってあげました。
波は結構荒れましたが、全員酔わずに戻って来れました。是非お試しあれ。
愛孫娘とおきらくは貼らずにいましたが、平気でした。
因みに内関は手のひら側の手首の皺から指3本分肘寄り、前腕のほぼ真ん中にある2本の太い腱の間に取ります。
酔い止め薬は持ったけど不安という方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くの
はりきゅう(鍼灸)院に
おきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、健康な体になるお手伝いをさせて頂きます。