2023年11月07日(火)5:04 AM
暦的には
立冬に入りました。いよいよ冬の始まりという感じですが、今年は暑さが続いていたせいか、まだ紅葉も薄い感じです。冬になると気温以外に、空気の乾燥も気になります。空気が乾燥すると、肌が痒くなりませんか?
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ヒトの皮膚は、表皮、真皮、皮下組織からなっています。表皮の最も外側には角質細胞がギッシリと層を成しています。角質細胞の間にはセラミドという脂質が埋まっており、更に一番外側には皮脂が覆って、皮膚をコーティングしています。
この角質の層は、外界の刺激から体を守ると同時に、体の水分が漏れるのを防いでいます。
加齢で角質細胞の間を埋めているセラミドが不足すると、水分が蒸発しやすくなり、空気が乾燥する季節には皮膚の水分がどんどん失われて乾燥肌になってしまいます。
乾燥肌になると、通常は表皮と真皮の境界にある痒みを伝える感覚神経線維が体表面近くまで伸びて、外界の刺激に対して敏感になるそうです。すると、服がこすれたり、石鹸を使う等の小さな刺激でも痒みを感じるようになってしまうのです。
セラミドは50歳代になると20歳代の約半分になってしまうそうです。皮脂は20歳代が最も多く、40歳代以降は大きく減少し、普通肌~乾燥肌になる事が多いそうです。
総じて肌の水分量は、生まれて間もない赤ちゃんを100%とすると、30歳代では65%、40歳代では32%程度に減少するそうです。
これだけ水分が減るなら、乾燥期に肌が痒くならないわけがないと思ってしまいます。
では、この乾燥による痒みを防ぐにはどうすれば良いでしょうか。
当然、養生(睡眠、食事、運動)をして、体のバランスを整える事です。
ここでは、体から減ってしまうものを食事で摂る事を考えてみます。
セラミドは皮膚のターンオーバの際に、体内で生成されます。セラミドを作るために良い食材は、米ぬか、こんにゃく芋、味噌、大豆類、ひじき、わかめ、たまねぎ、じゃがいも、人参、ほうれん草、トマト等があります。これらの食材はスーパーで普通に買う事が出来ます。
好き嫌いなく、色々な食材から栄養を摂り込む事が大事です。
痒みは乾燥以外にも、虫刺されや接触アレルギー(かぶれ)、食物アレルギー、ストレス等、日常的には色々な原因があります。
また、アトピー性皮膚炎、糖尿病、腎不全、原発性胆汁性肝硬変、内臓がん等の病気が原因の事もあります。しつこい痒みがある場合は即受診したいものです。
痒みがあると、そこを掻きむしりたくなりますが、おきらくはペチンと皮膚が赤くなる程度の強さで叩く事があります。掻いても痒みは少しおさまりますが、掻きむしると肌に傷が付くので、それを意識している時は叩くようにしています。でも、むしろ無意識に掻きむしってしまう事の方が多いです。
それほど、痒みって我慢なりません。
来る11月12日(イイヒフ)は
皮膚の日です。日本臨床皮膚科医会が登録したそうです。肌が痒くなる季節を前に、一度お肌の事を見直してみませんか?
しっかり食べて養生養生ッ!!
どうも最近肌がカサつくという方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、健康な体になるお手伝いをさせて頂きます。
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