鼻呼吸で呼吸器感染症を防ぐ

2025年01月14日（火）6:07 AM

　寒い日が続きますね。現在は小寒ですが、来週から大寒。もっと寒くなりそうです。気温が低いだけでもしんどいですが、空気が乾燥しているのも体に負担になります。
　こんな時期、気を付けたいのが口呼吸です。

　そもそも哺乳類の1員であるヒトは鼻呼吸が主体です。犬は体温調節する時に舌を出してハァハァしますが、あれは例外。ハァハァが続く時は即獣医さんに診て貰う必要があります。
　それに対してヒトはずっと口呼吸する事があります。

　鼻呼吸では鼻腔内を外気が通過する時に、病原体・異物等が鼻毛や粘液で取り除かれ、乾いた空気に湿り気が与えられ、冷えた空気は適度に温められます。ところが、口呼吸ではこれらの防御機能が使われません。
　また、口の中が乾燥し唾液も出にくくなると、虫歯や歯周病になる危険性も高くなります。
　口呼吸が続いていると、ドライマウスや誤嚥性肺炎の原因ともなります。

　こうした不調を避けるには口呼吸を止めて、本来の鼻呼吸に戻す必要があります。口呼吸になる原因として考えられるものは色々あります。これらの原因を無くす、又は治療が必要になります。

硬いものを食べなくなったため、口の筋肉が弱っている
眠っている間のいびきや無呼吸
花粉症やアレルギー性鼻炎による鼻のつまり

等々

　昨年の暮れからインフルエンザも新型コロナも増加しています。口呼吸だと体が持っている防御能力がフルに活きません。こんな時だからこそ、口呼吸の方は鼻呼吸に戻したいものです。
　勿論、マスク・手洗いも大事だし、3密を避ける事もとても有効です。
　そして何より養生三本柱(睡眠・食事・運動)は体が持っている治る力を維持してくれます。