体内時計と寝溜め

2024年08月13日（火）6:08 AM

　8️月に入ってからというもの、毎日が30℃超えです。真夏日が8日間に、猛暑日が4日間です。ホント暑くてたまりません。8月7日から暦上は立秋となりましたが、全く実感が伴いません。夜中に暑くて何度も目を覚ます方もおられるのではないかと思います。そして、睡眠不足のまま休日を迎えると、ついつい昼頃まで寝てしまう事ってないでしょうか?

折りたたむ

　養生の3本柱のうち、1番目の柱が睡眠です。睡眠の乱れは即健康の乱れにつながってくるので、とても大事な事です。けれど、平日の睡眠不足を休日に補おうとする、いわゆる寝溜めですが、実はあまり良い方法ではなさそうです。
　ヒトの睡眠と覚醒にはおおよそ1日周期のリズム(概日リズム)があります。このリズムは朝の強い光によってリセットされるようになっています。
　朝寝坊すると太陽光の刺激を受けるタイミングが遅くなり、体内時計もずれてしまいます。2日間の休日を朝寝坊する事で、体内時計は30～45分遅れてしまうそうです。1度ずれてしまったリズムが元に戻るには休み明けの週の半分位まで掛かってしまうそうです。
　これは大変です。週の半分は眠気や疲労感に悩まされてしまうのですから。

　この体内リズムの乱れが眠気や疲労感以外に健康に与える影響は色々あります。
　例えば、メタボリックシンドローム。寝坊する時間の長さとBMIの高さには相関があり、体脂肪量が多くなり、メタボ率も高くなるそうです。
　また、いわゆるブルーマンデー、休日明けに体調がすぐれず憂鬱な気分になる要因にもなっているようです。

　では、質の良い睡眠を得るには何をすれば良いのでしょうか？
　朝目が覚めたら、先ずカーテンを開けて、朝日を浴びる事。余裕を持って起き、朝食を摂る事。日中眠くなったら30分以内の昼寝をする事。適度な運動を継続する事。お風呂はぬるめお湯で、寝る2時間前に入る事。スマホやパソコンは早めの終わる事。部屋は暗くする事。等々。
　どれも簡単に出来る事ばかりです。一度に全部は無理という事なら、一つずつでも試して行きたいものです。