50歳過ぎたら帯状疱疹ワクチンを

2024年11月12日（火）6:30 AM

　来る11月12日は皮膚の日だそうです。皮膚はヒトの体の中でも最も大きな臓器で、体重の約16%を占めています。そして皮膚は、物理的な外力や化学物質、微生物から体を保護する機能、皮脂や汗を分泌し乾燥や細菌の繁殖を防ぐ機能、体温調節機能等、ヒトが生きていく上でとても大事な臓器です。
　その大事な皮膚にも色々な病気が生じます。その一つが帯状疱疹です。

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　高齢者施設でたまに脇腹を抑えて呻く高齢者の方を見かけます。帯状疱疹後神経痛に悩まされている方のようです。薬を飲んでもなかなか痛みの取れない方もおられます。

　帯状疱疹というのは、子供の頃に掛かった水疱瘡が治った後、原因ウイルスは体内に潜んでおり、加齢や疲労、ストレス等で免疫機能が弱ってくると、ウイルスが活動して起きる病気です。
　50歳台から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症するそうです。
　帯状疱疹を発症すると皮膚の痛みや痒みが生じ、時には夜も眠れないような強い痛みが出ます。

　帯状疱疹が抗ウイルス薬で治っても、帯状疱疹後神経痛が長く続くこともあるので予防が肝心です。
　50歳を過ぎると発症率が高くなる事から、予防接種がお勧めです。
　おきらくも今年の5月と7月に帯状疱疹ワクチンを接種しました。幸いな事に67歳になった今まで掛かりませんでしたが、今後の体力の衰えを考えるとやはり打って当然と思います。
　ただ、予防接種をしたら絶対に発症しないという保証はありません。何よりも大事なのは養生して体力を維持する事だと思います。
　養生の基本は睡眠・栄養・運動の3本です。旬の食材を色々まんべんなく美味しく頂き、質の良い睡眠と、適度に体を動かす。これに勝るものはありません。