お風呂で石鹸、使う?使わない?

お風呂で石鹸、使う?使わない?

2014年02月08日(土)6:40 PM
 久々に雪が積りましたね!
 高校を卒業するまでの間、確か3回くらいは雪だるまを作った気がするので、4~6年に1度の空からのプレゼントをいただいたことになります。
 
雪の日コラージュ80 ところで、この寒さで体調を崩してはいませんか?頭痛やめまいなどの不調に加え、お肌のカサカサを気にする方も増えています。
 お肌の研究が進む中、「石鹸類は必要最低限に」というスキンケアを指導するキズ治療や小児の専門医が増えてきているそうです。
 
 その最大の理由は、皮膚が体の防御システムだからです。
 皮膚にいる常在菌は、肌を弱酸性に保つことで他の菌による感染を受けにくい環境を作りだしています。また、健康な皮膚の肌理(きめ)は、アレルギーを引き起こすような大きな分子量の物質を通さない関所になっています。この防御機構を守るためには、皮膚常在菌叢を大切にすることと、皮膚を傷つけないことが大切です。
 でも、石鹸類、特に合成界面活性剤を使った洗浄剤は、皮膚常在菌や皮膚表層を必要以上に落としてしまうため、防御力も落としてしまいます。  米国皮膚科学会(AAD)では、アトピー性皮膚炎のスキンケアとして「洗浄剤は必要なときのみ使用する」と指導しているそうです。
 石鹸類を使わないと、気になるのが汚れです。でも、ほとんどの汚れは水溶性なので、ぬるめのお湯だけで落ちるのです。
 また、水溶性ではない汚れが残っても、皮膚の新陳代謝により3~4日もすればお湯だけで落ちます。
 体にべったり油汚れがついたり、臭いが気になった時は40℃くらいの熱いお湯でも落ちるし、その時だけ洗浄剤を使うというのが賢い使い方だと思います。
 この時も、合成界面活性剤ではなく、昔ながらの石鹸(固形でも液体でも)が一番肌へのダメージが少ないのでお勧めです。
 
 そうはいっても、手洗いには石鹸類を使いましょう。手についた感染源を落とすために、必要なことだからです。
 ちょっと難しいですが、肌を傷つけないことが最大の防御なので、泡をふんわりたてて優しくもみ洗いし(ゴシゴシしない)、十分な量のぬるま湯ですすぎ(熱いお湯は絶対に使わない)(石鹸類を残さない)、丁寧に水気をとる(ゴシゴシ拭かないで乾かす)ことが大切です。
 まとめると、おきらくのお勧めはこんな感じです。
  1. から足先までぬるま湯で洗う
  2. 汚れが気になったら石鹸(固形でも液体でも)をよく泡立てて使う
  3. 手洗いは石鹸を使ってぬるま湯で洗う
 石鹸論争(?)使う派?使わない派?と聞けば、周囲は使う派が圧倒的に多いと思いますが、清潔とは何か、皮膚とは何かという視点からも考えてみてはいかがでしょうか?
 自分の経験をいうと、洗い方よりの方が肌の調子を左右します。冬の盛りだというのに、今のお肌は保湿クリーム塗りたてみたいにしっとりしています。もちろん、洗顔はぬるま湯、化粧水などは一切していないのに、です。肌荒れで笑いにくかった去年と比べると、信じられない気持ちです!
 日頃はりきゅう(鍼灸)で体の調子を整えているんで、お肌ツルツルという嬉しいおまけを受け取りました!
 



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