紫人参と菊芋 地産地消 Part6

紫人参と菊芋 地産地消 Part6

2015年04月21日(火)6:53 AM
三島野菜

三島野菜

 先日、村の駅で60年近いおきらく人生で初めての野菜をゲットしました。紫人参と菊芋です。
 紫人参はアフガニスタン原産。アフガニスタンのヒマラヤ・ヒンズークシ山麓で生育していたらしい原種が、東西二つのルートで日本に入ってきたそうです。一つはシルクロード経由、もう一つはアメリカ経由。シルクロード経由というところに、とても壮大なロマンを感じてしまいます。
 
 紫人参のこの色はアントシアニン。アントシアニンには強い抗酸化力があり、視機能の向上、肝機能の改善、メタボリックシンドロームや血糖値上昇の抑制効果などが期待されています。
 
紫人参

紫人参

 切り口がこんなに綺麗です。
 一品目は、生食がお勧めらしいので、スティックにして味噌とオリーブオイルで頂きました。味は普通の人参と違って青臭さはほとんどなく、フンワリとした甘さがあります。味噌の塩味がその甘さを更に引き立ててくれます。ただ、手が紫になるので、お箸で食べる方が無難です。
 二品目は日本酒と酢で煮てオリーブオイルに漬け込んでみました。お味は、生食の方が甘くて美味しかったです。それとも、Cookpad通りに白ワインと白ワインビネガーを使わず、日本酒と酢で代用したから失敗したのかも。
 
菊芋

菊芋

 菊芋は原産地が北米で、アメリカでは古くから「Sun Roots(太陽の根)」と呼び、太陽の恵みとして育てていたそうです。
 日本には江戸時代末期に家畜の飼料として導入されたそうで、「豚いも」とも言われていましたが、「イヌリン」が豊富で、血糖値改善など、健康増進に期待されています。イヌリンの他にカリウムが豊富に含まれているため、塩分(ナトリウム)を排泄する働きにより、高血圧を防ぐ効果があるそうです。また腸内のビフィズス菌を増やすので、腸内環境の改善にも効果があるそうです。
 菊芋はパッと見は生姜に見えます。レジで「菊芋でございます」と確認するかのように掲げて見せてくれたのは、『このおっさん、生姜と間違えてないよね?』という親切心からだと思いました。
 芋という名と色からジャガイモなどの澱粉系を想像していたのですが、歯触りは蓮根と牛蒡を足して2で割ったような繊維質系で、味も蓮根の淡白さと牛蒡の土臭い香りを足した感じです。
 一品目は、軽くゆがいて粒マスタードとマヨネーズで和えてみました。シャキシャキ感にほんのりと甘みがあります。
 二品目はスライスして豚バラ肉と炒め、味噌を入れ焦げる手前で火を止めます。これがまたなかなか美味い。味に癖がないので、どんな料理でも合いそうです。
 
 菊芋の一番のお勧めは味噌漬けらしいですが、まだ仕込中です。三日間の下準備(塩水であく抜き)は済んだので、あとは二週間ほど味噌に漬けるだけです。とても美味しいそうなので、二週間後が楽しみです。
 漬け物が美味しいと、ついついご飯が進んでしまいます。イヌリンの働きで糖質の吸収が抑えられるとはいえ、養生の基本は腹八分。折角の美味しい地元野菜です。ご飯もホドホドにして、健康アップにつなげましょう。
 

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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