やっぱりにおいが気になります

やっぱりにおいが気になります

2018年09月25日(火)5:57 AM
 日中はまだ暑い日もありますが、朝夕はめっきり涼しくなりました。おきらくとお客様駐車場の間の道を掃いていると、いつの間にかひそやかに金木犀の香りが漂うようになってきました。9月終わりになって漸く秋らしくなってきた感じです。
 
 においといえば、東洋医学では体が発している様々なサインを読み取って体質や病状を推測していきます。以前書きましたが、東洋医学ではにおいを羶焦香腥腐の五香にタイプ分けしています。例えば最後の「腐」は腐ったにおいの事です。体がこのにおいを発している場合は「(解剖学でいう腎臓よりも大きな概念)」の機能に何か問題があるかもしれないと推測するわけです。腎は生命の根源をなす臓なので、腎に問題があって腐ったにおいがするというのは実に象徴的な対応付けだなという気がします。
 
 五香に限らず病気特有のにおいは沢山あるようです。病状の進み具合によってにおいは違うでしょうが、いつもと違うにおいは何かのサインなので、気のせいにせず体に違和感がないか確認するのが良いと思います。
 また病気ではありませんが、「上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?」という本の中に、お別れの日が近づいたサインという記述があって、「鉄が錆びたような血の臭い(死臭)がすると、1日くらい」でお別れなのだそうです。御袋の時も親爺の時もにおいでは分からなかったので、個人差があるんだと思います。
 
 自分の体のにおいは分かりにくいですが、何となくいつもと違うと感じたり、人から指摘されたら、一度お近くのはりきゅう(鍼灸)院に行ってみませんか?お手伝いできることは色々あると思います。おきらくにお問い合わせください。

 

嗅ぐだけじゃないよ

 ちなみに、先日静岡パルコで開催されていた「におい展」に行って来ました。
 悶絶系の臭いは殆ど嗅いだことがないので期待して行きました。
 シュールストレミング、くさや、臭豆腐など目ピリ鼻ツンな刺激がさぞやキツかろうと思っておりましたが、臭豆腐以外は意外と刺激が少なかったです。例えばシュールストレミングは魚の内臓が腐ったような臭いでした(実際に腐った内臓を嗅いだことはないですけど)。けれど、魚醤になじんでいればさほどでもないのではないかと感じました。くさやも干物が好きな人には問題なさそうでした。もしかしたら開催期間も終わりに近かったので、臭いが飛んでしまっていたのでしょうか?だとしたら凄く残念。グズグズしてて前髪を掴みそこねてしまうのがおきらくの悪い癖です。何事も新鮮なうちが一番。でも臭豆腐は強烈でしたよ。何の臭いか全く分かりませんでした。ただただひたすら臭かったです。ちりとてちんはこんな感じなのかもしれません。
 それにしても、凄い臭気を発するモノを初めて口にした人の勇気には頭が下がります。腐敗と発酵はヒトが食べて安全かどうかという差があるだけで、化学的なメカニズムは全く同じです。納豆、味噌、酒、チーズ、ヨーグルトなど様々な発酵食品を発見・発明する過程で、死と直面した人もいたことでしょう。そうした名もない多くの神農さんのおかげで、こうして元気と健康を頂けていることに感謝の気持ちで一杯です。
 
 

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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