がんと進化

がんと進化

2019年01月08日(火)7:29 AM
 あけましておめでとうございます。本年もどうかよろしくお願い致します。
 昨年の暮れは本庶佑・京都大特別教授のノーベル医学生理学賞受賞の話題が紙面に載らない日はないくらいに大きな話題でした。がんは日本人の2人に1人が生涯に患う病気と言われています。それだけがん治療に対する期待が高いということでしょう。
 
 この死亡原因第1位であるがんは一体どうしてできてしまうのでしょう。

無限に増殖して欲しい!!

 本来生物の体を構成する細胞はその時の状況(成長期や怪我の修復時など)に応じて、増えたり、増えることをやめたりしています。
 ところががん細胞の場合は遺伝子に傷がついて増殖が止まらなくなっているのです。傷ができる理由の一つが突然変異です。細胞が突然変異する原因はたくさんあります。
 例えば食物。ピーナッツにつくかびや焦げなどが発がん性をもつことが知られています。また食事が欧米化したことで、がんの種類も欧米のそれと似てきていることも分かってきました。
 ほかにも煙草、紫外線、大気汚染やウイルスや細菌への感染なども原因となることがあります。
 
 と書いてくると、遺伝子の突然変異ってなんだかすごく怖いことのように思えてきますが、実は怖いことばかりではありません。
 先日読んだ「面白過ぎて眠れなくなる生物学」の中に、「もし、遺伝物質のコピーが完全であり、複製されたものが何世代経っても同じものであるとしたら進化はおこらないということです。」と書いてありました。考えて見ればあたりまえのことですが、ハッとしました。
 親の遺伝子が子に遺伝する時、ごく低い確率でコピーミスが生じます。この遺伝子のコピーミスで親にない形態や機能が生まれ、それが環境に有利なものであった時、子孫は生き残り繁栄する事ができます。こうして何十億年もの間に積み重ねられた遺伝子の変化によって、単細胞生物だったご先祖様は多細胞生物になり、はては魚類・両生類・爬虫類・哺乳類・ヒトと進化して来たわけですから、大変ありがたいことでもあります。
 
 ヒトは色々なものを食べ、色々なものに触れ、色々な環境の影響を受けています。それらの影響を受けて変化した遺伝子は、徐々に細胞の中に蓄積されていきます。そして時間の経過とともに、次第にがんへの段階を進んでいくこともあります。
 寿命が延びるほど、がんにかかる割合が多くなるのは特殊な例外(ハダカデバネズミなど)を除いて生き物としての宿命なのでしょう。
 「これさえ注意すれば、がんにならない」というものは、残念ながらありませんが、国立がん研究センターが作成したポスターによればリスクを減らすことはできます。「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」の5つの生活習慣だそうです。後半三つは養生そのものですね。体が持っている自然治癒力を損なわないようにするのが大事なことは今に始まったことではありません。少しずつで良いので養生を積み重ねたいものです。食事に気を付け、十分に休養を取り、適度に体を動かす。死ぬ直前まで元気で暮らすためにはマストです。
 おきらくの親爺の死因は死亡診断書には肺がんと書かれていますが、米寿まで生きて、食べたり飲んだりできなかったのは最後の10日間だけです。親爺は特に養生らしいことはしてませんでしたが、健康に長生きし、老衰で他界したと言ってもおかしくない思います。ましてや養生すれば最後の最後まで元気でいられると、おきらくはそう思っています。
 
 養生のしかたが良く分からないという方は、お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。色々とお手伝いできると思います。

 

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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