2019年09月17日(火)6:39 AM
安全運転
9/16の静岡新聞朝刊に
65歳以上、最高28.4%という記事が載りました。
日本の人口ピラミッドは何だかボラ〇〇〇ルみたいな恰好になっちゃってますね。高齢者関連ということでは2019/9月号のNewtonに高齢ドライバの事故について記事がありました。それによると、高齢ドライバが事故を起こしやすい要因がいくつかあります。
高齢者はある操作を間違えた後で、次の対応を行うのが大幅に遅れる傾向があるそうです。また、咄嗟の場合、車を止めるためにはまずアクセルを踏むのをやめて足を離す必要があるが、脳機能の衰えで踏みかえるのが難しくなるらしいのです。
折りたたむ
実験では間違い後の動作の遅れは若者(平均21.6歳)の0.9秒に対して認知機能に問題のない高齢者(平均71.6歳)で1.4~2.0秒とかなり大きな差があったようです。ブレーキを踏むところをうっかり間違えてアクセルを踏んでしまうと、仮に時速10km程度の速度しか出なかったとしても、アッと思って反応するまでの2秒でおよそ5.6mも進んでしまいます。
また人間は複数の動作を順番に行う場合、つい簡単なものを先にやってしまうそうです。それを抑えて順序良く行動するための能力が加齢とともに衰えると、咄嗟の場合に「アクセルから足を離す」「ブレーキに足を置きなおす」という想定外の動作が難しくなり、「踏みかえなしで踏み込む」という簡単な動作をしがちになるんだそうです。つまりアクセルを踏んでしまうということです。
少なくとも
危険を予測しながら運転することで反応時間を短縮することはできるそうなので、気を付けて運転したいと思います。いわゆる「かもしれない運転」ですね。それに今後数年にはかなり進化しそうな自動車安全技術や、まだかなり先になるでしょうが自動運転などにも多いに期待したいところです。
更に、たまたま読みかけの本「認知症の人の心の中はどうなっているのか?」には、一時的に情報を脳に保持し、処理する能力であるワーキングメモリが加齢により衰えると、動作の一部を飛ばしてしまう「スリップ」という現象が起こりやすくなると書かれています。つまりアクセルから足を離したものの、ブレーキに踏みかえるのを飛ばして再度アクセルを踏んでしまうことになるそうです。もしかすると、Newtonの記事もこの「スリップ」の事を説明していたのかもしれませんが、いずれにしても、単に気を付けようでは避けられない誤動作のようです。誰でも歳は否応なく取りますし、気が付かないうちに認知機能が低下することはあり得るので、何らかの対策を取っておきたいものです。
自由にどこにでも行きたいですから、出来れば免許は死ぬまで返納したくないと思います。それに危険は車を運転中だけじゃないので、どんな時でも咄嗟の行動をとれるように体調を整えておきたいものです。そのためにも養生(休養、栄養、運動)は大事です。
最期の最期まで自分の脚で歩き、自分の口で食事がしたいという方は、色々とお手伝いさせて頂けることもあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。
ちなみに「認知症の人の心の中はどうなっているのか?」に認知機能が衰えてきた時のもどかしさを感じるテストが書かれています。
どんなテストかというと、文字の
色を声に出して、出来るだけ速く読むだけのテストです。たとえば、「
赤」の答えは「青」です。
では、どうぞお試しあれ。
如何でしたでしょうか?おきらくは泣きたい位もどかしく感じました。
この記事に関連するブログ
睡眠負債と病気
一病 無病 未病
認知症になったらどうしよう
認知症、よもやま話
この記事を書いた人
Koji Wakio(
おきらく)
おきらく極楽にて
鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(
極楽)
おきらく極楽にて
鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
予約ご希望のお客様はこちら
静岡県三島市大宮町2-16-19
055-943-5547(ゼロゴーゴー キューシテミルナラ ココヨンナ)
« それって偏食? | 筋肉は正直者 »