2020年02月18日(火)6:17 AM
2月上旬に東京で開催された積聚治療学術大会に参加してきました。大事な事なので毎回繰り返して語られるにも関わらず、直ぐに忘れてしまうおきらくは毎回改めて確認する事があります。それは「この世には見えるものと見えないものがあって、東洋医学は見えないものを認識して治療する」という事です。
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例えば生命そのものは見えないものです。それに対して体は見えない生命が見える形として現れているものです。見えるものとして体に現れた症状は結果であって原因ではない、という事を情けないことにおきらくはすぐに忘れてしまいます。
東洋医学では必ず出て来る「氣」も見えません。それなので例えば皮膚であれば患者さんの感じている痛み・痒み・痺れ・くすぐったさ・引きつりなどの自覚症状以外に、見たり触れたりして、色・つや・硬さ・柔らかさ・温かさ・冷たさ・乾き具合・湿り気・ざらつきなど五感で感じ取れるものを「氣」を知るためのサインとして使います。
実はこれがとても難しいです。まだまだ道遠しです。
ところで見えないものと言えば菌もウイルスも人の眼には見えません。そんなものまで見えてしまったら生活できなくなりそうなので別に見たくはないのですが・・・それに見えようが見えまいが感染するときはしてしまいます。
インフルエンザに罹った人が咳やくしゃみをします。するとウイルスを含む唾液や鼻水が周囲に飛び散ることで感染がおこります。これを飛沫感染と言います。
咳やくしゃみが出ている時は
マスクをする・
ティッシュやハンカチで口と鼻を覆う・
上着の内側や袖で覆うなどの
咳エチケットをします。飛沫は大体2メートル程で落下するらしいので、その範囲にいた人がたまたま飛沫を吸い込んだり、眼・鼻・口付近にくっつくと感染する可能性があります。咳やくしゃみをする人がマスクをしていれば、その飛沫はマスクに引っ掛かり他の人への感染予防になるのでマスクは必須です。
やりがちな事ですが、咳やくしゃみの時手のひらで口を抑えてしまうことがあります。すると手にウイルスを含む唾液や鼻水などが付着します。その手が触れた所が新たな感染源になってしまいます。ドアノブ、電車やバスのつり革、エスカレーターのてすり、エレベータの押しボタン、券売機、水道のハンドル・・・外で触る所は色々あります。感染源に触れた手で自分の眼・鼻・口周辺を触ると感染してしまう事があります。これが接触感染です。表面に凸凹がある場合は8~12時間、表面が滑らかな場合は24~48時間も感染力を保っているらしいのであなどれません。
手洗いは 感染予防の 基本のキ
ウイルスにはアルコールが有効な種類とそうでない種類があります。インフルエンザや今流行っているコロナウイルス(新型肺炎)はアルコール消毒が有効です。外から帰った時や食事の時は、よく手洗いをして、更にアルコールで消毒します。マスクをしてもウイルスはとても小さいのでマスクをすり抜けてしまいます。でも、ついうっかり鼻や口を触ってしまうのを防ぐという意味ではマスクも有効です。
感染対策は色々することがありますが、自分を守るために一番頼りになるのは自分の体です。自分にあった養生について知りたい方は、はりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。
ところで見えないものと言えば、星の王子様を思い出します。
「こんにちは」と王子のもとに姿を現したキツネがこう言います。「いちばんたいせつなことは、目に見えない」と。情けない事に、見えているものすら見ようとしないおきらくには耳の痛い言葉です。
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