2023年12月05日(火)7:33 AM
暦上はそろそろ大雪(たいせつ)。空気が冷たいと感じる朝・晩が増えて来ました。が、ここ静岡は
最高気温が20℃近くと予想され
昨年に比べると暖かいようです。
そろそろ忘年会シーズンですが、胃腸の調子は如何でしょうか?
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胃腸と一括りにしましたが、腸は小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S条結腸、直腸)からなります。
胃は、食後のみぞおち辺りの膨れ具合や、空腹時のお腹の音で何となく存在感ありますよね。大腸は下痢や便秘の時にやはり思い切り存在感があります。
でも小腸って、感覚ある人はどれくらいいるのでしょう?おきらくは全く小腸の感覚ってありません。
でも実はこの小腸こそが動物の共通の祖先です。ヒトの遠い遠いご先祖様である多細胞生物がこの世に生まれた約10億年前。その代表選手であるヒドラの体はとても単純でした。主に腸と口と触角だけで出来ています。出口の塞がった竹輪みたいなものですね。口から食べ物を取り込み、排泄物は口から出します。ヒドラの腸には食べた物を化学的に認識するセンサー細胞があって、食べ物があるよ、っと別の細胞や神経に伝達するそうです、すると腸の中のものに応じて、腸はそれを消化・吸収する。
凄いなと思うのは、この仕組みはヒトに至るまで殆ど一緒と言う事です。
ヒドラと人間の消化器官の違いは、排泄するのは口ではなく肛門である事と、小腸の前後に胃と大腸が増え、更に膵臓と肝臓が横に付いている事。大きく言うとそれだけの違いなのです。
小腸は胃カメラも大腸カメラも届かないため、以前は小腸は殆ど病気が見つからなかったのですが、最近はカプセル内視鏡や小腸内視鏡等で検査が出来るようになり、小腸にも色々な病気がある事が分かって来たそうです。小腸腫瘍、原因不明の消化管出血、クローン病、腸閉塞、腸重積、消化管間質腫瘍、吸収不良症候群、ベーチェット病等が小腸の病気です。
食べた物の消化・吸収は小腸が行います。胃は基本的に食べた物を強力な胃酸で殺菌し、小腸に少しずつ送り出す役目。大腸は基本的に小腸で消化・吸収した食べ物の残り滓から水分を吸収して排便する役目。なので、小腸の病気で手術して、小腸を大きく切除すると消化・吸収の機能が損なわれてしまいます。
いずれにしても、私達に出来るのは良質の睡眠、腹八分の食事、適度な運動の養生を重ねて、健康な状態を目指す事だけです。
小腸って?
来る12月11日は胃腸の日らしいので、普段意識しない小腸のありがたみを感じつつ、日々養生を重ねたいと思います。
最近お腹の調子が悪くて困るという方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、健康な体になるお手伝いをさせて頂きます。
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