2019年10月02日(水)7:01 AM
早稲田大学、産業技術総合研究所の研究によると、人が箪笥の角に足の小指をぶつけるのはそそっかしいからでもなんでもないみたいです。
人は歩く時、自分が思っている以上に両足の横の間隔(歩隔といいます)が広いので、小指側に物があるとぶつけてしまう可能性があるようです。おきらくもよくぶつけるけど、がさつなせいじゃなかったのかも。
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これなら小指側ヨユーヨユー
実は最近読んだ「医者も驚いた!ざんねんな人体のしくみ」の中に「タンスの角に足の小指をぶつけてしまう医学的根拠」という項があって、そこにヒトは「身体位置覚」(車を運転するときの車幅感覚に相当)がやや鈍く、足の幅感覚を約1センチほど内側に認識しているからだと書いてあったのです。興味が湧いたので、ネットをうろついていたら、先ず
チコちゃんに辿り着き、そこに書かれていた研究者から、上で引用した論文に行き着きました。
論文によれば「人は,自分の身体各部位の位置や姿勢を目視することなく知覚することができる」素晴らしい能力を持っています。でも残念なことに、「この感覚の精度は十分に高いとは言えず,恒常的な誤差がある」のだそうです。同じグループの他の研究によると、足を上げる高さも誤差があるようで、
「被験者が股関節や膝関節を大きく屈曲させるほど,『自分が思ったよりも足が持ち上がっていない』状態となる傾向」があるそうです。普通つまずくか?こんな何もない平な所で、ってことがチョイチョイありますが、これもこの誤差によるものなのでしょうか?実験結果から読み取れるのは、50mm以下の高さではむしろ障害物よりも高く上げる傾向にあるようなので、何か別の原因がありそうです。
足の間隔も上げる高さも、どちらもそれが原因で躓けば転倒リスクにつながってしまいます。高齢者の場合、転倒は寝たきりになる危険性があるので、絶対に避けたい事故です。身の回りを見まわして、狭い通り道や段差など躓きの可能性がある所を見直してみるのが良さそうです。勿論、自分の足の運びにも気を付けて。
ちなみに、おきらく極楽でやっている積聚治療では、打撲は体への衝撃が強く残るため、きちんと処置しておかないと後々の不調の原因となるという考えです。なので初診時では結構しつこく質問します。目に見える怪我なら思い出す人も多いですが、捻挫や尻もち、ましてや打撲のことはなかなか思い出さない方が多いです。でも、足の指は体の土台。ここの打撲の影響は大きいと思います。ここはもっと気を付けなきゃです。
健康な時はカラダの事なんてほとんど意識しません。ましてや小指への意識は完全にお留守です。逆にカラダの事を意識している時はどこかに不調があるサインかもしれません。完全に調子を崩す前にカラダが発してくれているこのサインを見逃さず、健康を維持することは東西の医療がともに目指す所です。
なんだか妙だなぁと思ったら、色々とお手伝いさせて頂けることもあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。
ところで小指ではなく
人差指をぶつけてしまったおきらくは、一体どれだけ誤差が多いのでしょう?実は足に限らず、肩など上半身も結構あちこちにぶつかっている動かぬ証拠がシャツに一杯残っています。やっぱりがさつなんだ(;_;)
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