カサカサや痒み等の皮膚の異常の裏には内臓の病気が潜んでいる場合もあるので、注意が必要です。
　例えば、カサカサ。加齢による乾燥が第一に考えられますが、糖尿病や慢性腎不全等が裏に隠れている場合があります。
　また、痒みの裏には糖尿病、甲状腺疾患、鉄欠乏性貧血、肝硬変、各種悪性腫瘍(胃がんや大腸がん等の内臓悪性腫瘍、悪性リンパ腫や白血病等の血液系悪性腫瘍等)が隠れている場合があります。
　ただのカサカサや痒みと思い込んで放置しないよう、変だなと思ったら、即皮膚科受診したいものです。

 

　生活習慣が原因となる皮膚の異常もあります。
　例えば、過剰な暖房による湿度の低下、熱いお風呂やタオルでゴシゴシ擦る等が原因の場合もあります。強く擦るとその時は気持ち良いのですが、皮膚のバリア機能が破壊され、かぶれ・痒み・感染等のリスクが高くなってしまいます。元々皮膚は28日周期のターンオーバーで、自然に垢になって剥がれ落ちるので、撫でるように優しく洗えば良いのです。
　また、低栄養も皮膚には悪影響を及ぼします。低栄養というとフレイル・サルコペニア・ロコモティブシンドローム等の言葉を思い出すかもしれません。でも、皮膚を作り変えるのにもたんぱく質等の栄養は必要です。低栄養状態になると、皮膚に傷ができやすくなってしまいます。

 

　皮膚は人の体を多い、細菌やウイルスへの感染から身を守り、体温を調節し、物理刺激を感じる感覚器でもある、非常に重要な臓器です。
　皮膚の健康を守るには良質な睡眠、腹八分に美味しく食事、適度な運動も大切です。
　特に体を作っているのは毎日の食事。タンパク質、脂質、糖質、食物繊維、ビタミン、ミネラルという6つの栄養素をしっかり摂るのが大事。毎日多くの種類の食材を使うのは難しいですが、週単位で考えれば何とかなると思います。
　取り敢えず、魚・卵・大豆・肉等のたんぱく質、納豆・味噌・キムチ・ヨーグルト等の発酵食品、緑黄色野菜・きのこ・海藻等の食物繊維は毎食必ず頂きたいものです。

 

　最近、肌の調子が良くないという方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、健康な体になるお手伝いをさせて頂きます。
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