2024年02月06日(火)5:52 AM
2月12日は
オートファジーの日だそうです。
オートファジー。聞いた事があるような無いような、って感じがしませんか。2016年のノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典博士が解明した、細胞の自食作用の事です。
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大雑把にいうと、動植物が共通して持っている機能で、細胞の中にある色々なものを分解し、新しいものとして作り直します。例えばたんぱく質だと、日常的に体重の0.4%/日が再合成されているそうです。これって、体重が60kgだとすると240gです。
日本人の食事摂取基準によると、成人男性が60~65g、成人女性が50g程度のたんぱく質接種が勧められています。実は残りの200g近くは体の中からまかなわれているのです。実際1日にそんな沢山のたんぱく質は食べないですよね。ステーキだと1kgくらいの量ですから。
オートファジーが果たしている役割ですが、
- 基本機能
飢餓状態の時に、細胞の中身を分解して栄養源にする
- 新陳代謝
毎日毎日、全細胞の中のたんぱく質240gを分解して、作り直す。恒常性を維持するために、先ずは壊して、作り直しをしているのです。
- 有害物の除去
病原体、壊れた細胞内小器官、たんぱく質の塊等の除去
いずれの役割も健康のためには重要そうです。しかも、体の恒常性を維持するための一番土台の部分です。
オートファジーのおかげで、体中の細胞が毎日毎日、少しずつ少しずつ新しいものに作り変えられます。もしオートファジーが上手く行われないと、古くなった細胞が体中に溜まってしまいます。また、有害物質の除去が行われないと、大変な事になってしまいそうです。
細胞内が飢餓状態になると、オートファジーは活性化するそうです。また、運動もオートファジーを活性化するそうです。
これって、昔から言われている養生と同じキーワードです。
腹八分の食事と、適度な運動。そして、大事なのはしっかりと休息(睡眠)を取る事。
オートファジーの医学への適用は、まだ先の事になるかもしれませんが、養生なら今すぐ出来ます。
ちなみに、オートファジーが関係する疾患って、神経変性疾患、2型糖尿病、動脈硬化、感染症、腎症、心不全、炎症性疾患等多くのものがあるそうです。
速歩きのお散歩も良い運動です
運動するように心掛けてはいるけれど、続かないという方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、健康な体になるお手伝いをさせて頂きます。
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