2022年12月06日(火)6:43 AM
暦上は明日から
大雪、本格的な冬が始まる季節です。
前回は高血圧が関係する脳梗塞の話題でしたが、今回は
不整脈が関係する脳梗塞の話題です。
前回取り上げたアテローム血栓性脳梗塞とラクナ梗塞は寒さとの相関は殆どありませんでしたが、今回話題に取り上げる心原性脳塞栓症は冬に多くなる相関があるようです。
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不整脈には原因となる色々な病気が隠れていますが、不整脈の中で最も多いのが、のどや胸の不快感や動悸、またはキュッとしたごく短い時間の痛みとして感じる事もある
期外収縮です。期外収縮の多くは病気とは関係がなく、30歳を過ぎる頃から殆どの人に見られるそうで、年齢と共に次第に増加するもののようです。但し、心筋梗塞や心筋症が原因で出る事もあるそうなので、期外収縮があると診断されたら、原因の病気がないかどうか受診して確認したいものです。
脳梗塞の一つである
心原性脳塞栓症の最大の原因は心房細動(
不整脈の一つ)です。心原性脳塞栓症が冬に多いのは、心房細動が冬に発症する事が多いからなのです。
心房細動というのは、心房が細かく動くだけで十分な収縮ができない状態です。そのため、血液が淀み、血栓が出来て血流に乗り、脳の動脈に詰まって脳梗塞を発生する事があるのです。
心房細胞は全く症状のない人もいれば、脈が全くバラバラに打ち、胸がドキドキして息苦しくなり、めまいや胸痛等の症状が出る場合もあるそうです。
前回話題にしたアテローム血栓性脳梗塞が安静時に発症しやすいのと逆に、心原性脳塞栓症は活動時に突発的に発症します。その症状は意識障害、片麻痺、一側の感覚障害、頭痛、失語、失禁等の重度なものが現れます。
心房細動を予防するには睡眠不足、睡眠過多、不規則な睡眠時間等を避ける事が重要だとの調査結果もあります。
私、眠るのは大得意よッ!!
就寝後何度もトイレに行きたくて目が覚める、寝付きが悪い、途中で目を覚ます、朝早く起きてしまう、日中眠い等睡眠にまつわる不調にははりきゅう(鍼灸)がお役に立てる事が多いです。
勿論お布団に入る直前にコーヒー等カフェインを含む飲み物を飲んだり、スマホやパソコンを使ったり、激しい運動をしたり等の生活習慣を見直すのは、睡眠の質を上げるのにとても大事です。
また心房細動の発症が冬に多いという事なので、過度な電気代節約は避けて暖かく過ごしたいものです。
毎日の眠りに不調のある方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、強い体になるお手伝いをさせて頂きます。
10年後の
心房細動の予測確率を求めるスコアファイルも公開されているので、心配な方は試して見られては如何でしょうか?
おきらくの場合、今後10年間の間に心房細動を起こす確率は7%でした。リスクスコアは8点で、内7点が年齢から来ているので、まぁ良い方かなと思います。
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