鳥葬、豚葬

鳥葬、豚葬

2018年07月03日(火)5:55 AM
 先日、静岡新聞に静岡県立がんセンター総長の談として「終末期の患者さんの訴えでは『痛みを何とかしてほしい』………次に聞かれるのが『自分の口で食べられるようにしてほしい』」という声が多いと書かれていました。
 これ、凄く良く分かります。おきらくの親爺の晩年は歯が悪く硬いものは食べられなかったので、外食といえば選択肢は鰻か鮪しか選択肢がありませんでした。食べるのがとても好きな親爺でしたが、歯が悪かったのでその楽しみを十分に味わうことができませんでした。なので、自分は死ぬまで自前の歯を出来るだけ沢山残したいと思います。といいながら、先週歯科衛生士さんに磨き方が足りないと駄目だしされてしまいました。
 
 初めて参禅した時の法話は今ココというテーマでした。この瞬間はもう二度とは戻ってこない瞬間だから、その一瞬・一瞬を真剣に生きることが大事ということです。
 余命いくばくもない時こそ食事を楽しみたい。自分の口で食べたいというのはまさに今ココの一つの在り方のように思います。
 
 人生最後の10年間(現在の平均寿命と健康寿命の差)をどう過ごすことができるか。介護を受けて過ごすのか、それとも最後まで自立して過ごすのか。食べることは生きていく上での大きな楽しみであると同時に養生の基本です。しかも料理を見、使われている食材、出汁、香辛料などを嗅ぎ、味わい、想像しながら食べれば五感を刺激して脳の活性化にもなると思います。
 
 静岡新聞には更に「高齢になると否応なく『どう死ぬか』を考えざるを得ません」とも書かれていました。おきらくはまだあと70年近くは現役でいる予定なので、まだまだ遠い先の事ではあります。
 

ボールの海で眠りたい

 以前、極楽先生からチベットには鳥葬というものがあると聞きました。これまで、そしてこれからも多くの命を頂いて生きて行くのですから、最後くらいはこの命を捧げるという選択をしても良いかなと思っています。
 調べてみると、マサイ族には獣葬の風習があり、ハイエナなどの肉食獣に食べて貰うそうです。ほかにも川に遺体を流す水葬だと、魚やバクテリアなどに食べて貰うことになるし、風葬なら虫やバクテリアに食べて貰うことになります。かつては食人葬もありました。
 いずれも母なる地球に養分としてお返しするエコロジカルな葬儀だと思います。
 でも、おきらくは昔から豚カツが好きで好きで、学生時代は学食で毎日豚カツ定食を食べていた程です。50歳頃からチキンカツを食べる事が増えましたが、やはり豚カツが一番好きです。なので、おきらくには鳥葬よりも豚葬が似合っているのかもしれません。もっとも豚さんの方からお断りと言われるかもしれませんが。
 
 死ぬまで自分の脚で歩きたいので、週に数回はスクワット。最後まで自歯で食事を楽しみたいので、歯ブラシと歯間ブラシをセットで歯磨き。地場の食材で栄養付けて、しっかり寝る。毎日少しずつ養生を重ねて、一生今ココを楽しみたいと思います。
 養生のことならお近くのはりきゅう(鍼灸)院でお手伝いできることがたくさんあります。おきらくにお問い合わせください。
 

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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