バイオサイエンス

バイオサイエンス

2019年07月30日(火)4:44 AM
 デスクスタンドが突然、ピシュっと音をたてて消えました。驚きました!先代のスタンドもそうでしたが、数年で壊れてしまいました。
 昔は「壊れないから買い替えられない」と言われた電化製品も、今はほどほどに壊れるようになりました。革新的な技術は多くの新しい商品とたくさんのゴミを生み出す、ちょっと悲しいです。
 

Thanks,納豆菌・麹かび!!

 そういえばお味噌、今では買うのが当たり前ですが昭和40年代までは各家庭で作っていたようです。ガスレンジも冷蔵庫もないし、ラップやタッパもないのに、蒸した大豆を腐らせないどころか美味しく保存するのはお見事です。菌やカビを味方につけ、複雑な工程で雑菌の繁殖を許さない技が各家庭にあって当たり前なことが驚きです。
 過去、お味噌やお酒は匠の技でしたが、今やバイオサイエンスという学問により工場製品に変わったような気がします。更に遺伝子操作も加わり、下水の処理から薬の製造までバイオサイエンスのお世話になりっぱなしです。大多数の菌は人間の体温が適温なので病気を防ぐ工夫は必須ですが、それが遺伝子操作により効率的に行われているというのは何となく複雑な気持ちがします。
 雑草が生えない畑、難しい病気に必要な薬、汚れた水をきれいにする仕組み、どれも大切なことですが、遺伝子操作をしてまで手に入れる必要があるのかどうかと問われると、答えにつまります。電気のない生活に戻れないように、大切な何かを犠牲にしながら未来に進んでいるような心苦しさを感じます。
 菌は体の敵でもあり味方でもあり、物を変化させる生物工場です。その力を効率よく利用するために現代は遺伝子操作をしていますが、同じ生き物として菌が気の毒で申し訳なく思うというだけでなく、将来への(孫、子の代への)漠然とした不安を抱いてしまいます。
 科学の発展には目を見張るものがありますが、でも分かっていないことも多いです。科学は幸せに生きていくために利用するものであり、振り回されるものではないと思います。お味噌汁が血圧をあげるとか、いや下げるのだとかいいますが、人は雑食にできているので何事もほどほどなら問題はないと思います。
 
 バイオサイエンスは暮らしを豊かにしてくれますが、何だか地に足がついていない感じがするのは昭和の人間だからでしょうか?(笑) バベルの塔ではありませんが、人に許されているのはどこまでだろうとか考えちゃいます。そして遺伝子操作により生活が成り立っていると知った以上、どうあるべきかについてない知恵を絞らねばと思いました。
 何か考えるのだって、体あってのことです。きちんと考えるためにも、きちんとした生活を送りたいと思います。急に暑くなったからといって、冷たい物を食べ過ぎたらいい案だって下しそうです(笑) 困った症状がある時はもちろんのこと、睡眠、食事、運動に気を付けているのに健康維持が上手くいかない時も、東洋医学はお役に立てると思います。お体のことで気になることがありましたら、お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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