2020年07月21日(火)6:17 AM
季節はまもなく大暑(たいしょ)。一年でもっとも暑さが厳しいシーズンです。暑い時期ならではの病気として熱中症や冷房病、食中毒や乳幼児の三大夏風邪であるヘルパンギーナ・手足口病・プール熱など気を付けたい事は沢山あります。心臓や血管のトラブルは冬に発症する事が多いのですが、脳血管のトラブルである脳卒中の中で4分の3以上を占めている
脳梗塞は季節にはあまり関係なく、夏だからと言って油断できません。
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脳卒中の症状は人によって様々です。クモ膜下出血のように突然気を失って倒れるのは脳卒中の中でもごく一部です。脳卒中の大半(脳梗塞と脳出血)は、ろれつが回らなかったり、つまづいたりと症状の出方は多様です。
脳梗塞・脳出血は簡単に言うと脳の血管が詰まったり破れたりする事で、そこから先に血液が行かなくなり脳細胞が死んでしまう病気です。脳細胞が死んだ部位に依って出てくる症状は違います。運動をコントロールする場所なら運動麻痺、感覚を司る場所だと知覚障害、言葉に関係のある場所だと失語というように様々な症状が出ます。
突然次のような症状が出たら要注意です。
- Face(顔の片側が下がる、歪みがある)
- Arm(片腕に力が入らない)
- Speech(言葉が出て来ない、理解出来ない、ろれつが回らない)
- 片足を引きずる
- ものにつまづきやすい
- フラフラしてまっすぐ歩けない
- 急にめまいがするようになった
- 片方の目にカーテンが掛かったように、一時的にものが見えなくなる
- ものが二重に見える
などなど
場合によっては前触れとして短時間(多くは数分~数十分、長くても24時間以内)で症状が消えてしまう事もありますが、数日~数週間経ってから大きな発作が出る事があるので、見過ごさないようにしたいです。
最初の3つ(FAS)のどれか一つでも出ていれば脳卒中の可能性大です。
これにTime(発症時刻)を加えてFAST(急いでっ!!)
アレッと思ったら直ちに119番です。発症した時刻も忘れずに伝えて下さい。発症後3~6時間以内に初期治療を受ければ回復の可能性が高いので、是非覚えておきたいです。
脳卒中は中高年に多い病気ですが、メタボリックシンドローム(高血糖、高血圧、高脂血)や飲酒・喫煙・運動不足・過剰なストレスなどが危険因子です。また暑さが厳しくなるこの時期、脱水も危険因子となるのでこまめな水分補給が必要です。
センテナリアン達の日常生活を参考に、体を良く動かし、好き嫌いせず、趣味などを楽しんで生活すれば、最後まで病気知らずで元気に過ごせそうです。生活習慣を見直し、養生(休養、食事、運動)を継続する事が若々しさを保つ秘訣です。
体力には自信あり
自粛期間中にすっかり体がなまって体力に自信のない方は、色々お手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。
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