心房細動を予防するには？

2024年03月05日（火）6:15 AM

　来る3月9日は脈の日、そこから1週間は心房細動週間です。心房細動は高齢者に多く、今後高齢者人口の増加に伴って増加する事が予想されています。心房細動が原因で起こる脳梗塞は死亡率が高く、重い後遺症を残す事が多い病気です。予防に越した事はありません。

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　心房細動からの脳梗塞予防と言えば、抗凝固療法(血を固まりにくくする治療)で、約6割の脳梗塞が予防できるそうです。でも、これはあくまでも脳梗塞の予防であって、心房細動そのものの予防ではありません。
　できる事なら心房細動そのものを予防したいものです。

　心房細動の危険因子は沢山あります。高齢(65歳以上)、高血圧、糖尿病、肥満、睡眠時無呼吸症候群、高尿酸血症、喫煙、飲酒、心疾患、ストレス等。できるだけ、これらの因子を避けるようにするのが予防の基本方針です。

　加齢については、70歳代の5%、80歳代の10%程度に心房細動が起きるといわれており、ある程度は仕方ない事なのかもしれませんが、その他は殆ど生活習慣を変える事で取り除ける原因だと思います。

　それは養生する事で避けられる可能性の髙い原因です。腹八分に旬の食べ物を美味しく頂き、程々に体を動かし、シッカリ睡眠を取る。これにまさる方法はないと思います。

　ところで、脈が速い、動悸、息切れ、倦怠感、めまい等の心房細動の症状が出れば分かりやすいのですが、全く自覚症状がない人も40%程はいます。そこで、日本不整脈心電学会では、心房細動をみつけるために検脈のすすめという2分間の動画を公開しています。脈が気になる方は一度ご覧になってみるのが良いと思います。PCからご覧になる方はこちらから。