寒い時って、首がすくんで、胸も丸くなって、全身が縮こまって固くなってしまいますよね。このポーズって、戦闘が始まって自分の体を守ろうとしている時みたいな格好ですよね。しかも体表に近い所の血管は縮んで血流は悪くなり、口は乾くし、手足は冷える。
　これって、交感神経が優位な時の状態とよく似ています。交感神経が優位な状態が続くのは体にとっては大きなストレスになります。
　ただでさえ自律神経の負担が大きいのに、更に外気の冷たさとエアコンで暖められた室内の暖かさの差を埋めるために自律神経へのストレスは更に大きくなります。

 

　冬バテと言う言葉があるようですが、その症状は倦怠感、気分の落ち込み、不眠、肩こり、頭痛、めまい、下痢、便秘等の不調が出るそうです。
　これらの症状って、まさに自律神経が乱れた時の症状と同じです。

 

　自律神経の乱れを整えるには体を動かすのが大事です。先ずは、ゆったりと体を動かしリラックスしたいものです。ヨガでも太極拳でもお好きなもので良いと思います。
　おきらくのお勧めは回転する甩手(スワイショウ)です。
　甩手をすると、足首・膝・股関節・腹・胸・首・肩・腕が緩んで、温まり、緊張が取れるので、体は凄く楽になります。
　また体が緩んで楽になると言う事は、交感神経の働きが静まって、副交感神経の働きが上がっていると言う事です。それはつまり、体は治ろうとしている状態にあると言う事にもなるのだと思います。

 

　でも寒さは悪い事ばかりではありません。この寒い季節は体温を一定に保つために、基礎代謝は熱い季節よりも高めです。ほんの少し筋トレを追加して筋肉を増やす事で基礎代謝を上げれば、それに応じて基礎代謝も増えます。
　年末・年明けに宴会やお節料理の食べ過ぎで意図せず増えてしまった体重。基礎代謝が増えるほど、脂肪消費も増えるので、寒い季節は代謝を上げるチャンスかもしれません。夏みたいに汗をかかないので、心地よく運動量を稼げるのもこのシーズンのメリットです。
　おきらくお勧めの筋トレは何といっても、スクワットです。一度しゃがんでしまうと立ち上げれなくなったと、ある高齢の方が仰ってました。でも椅子に座った状態から立ち上がるのでも脚を鍛える事は出来ます。

 

　スクワットしてみたいけど、一度しゃがんだら全く立ち上がれないという方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、健康な体になるお手伝いをさせて頂きます。
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